土用の丑の日「うなぎとシメジのピリ辛炒め」

2015.7.21

2015年7月24日は、「土用の丑の日」ですね。

夏の土用は、立秋前の18日間をさします。暑さが厳しくなり、夏バテや体調をくずしやすい時期です。
丑の日とは12支の日付のこと。

夏の土用の丑の日に、うなぎを食べるようになったのは、江戸時代の科学者だった平賀源内が、「お客さんが少ない」と嘆く鰻屋さんにアドバイスしたのが始まりといわれています。

中国医学の陰陽論では、土用は実は夏だけでなく、冬にもあります。
「陽気」の強い夏の土用には、冬の色である「黒」を取りれると、バランスが取れて、健康によいのです。
夏の盛りに、冬が旬である、黒い「土用うなぎ」「土用しじみ」「土用餅」を食べます。

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逆に「陰気」の強い、冬の土用には、夏の色である「赤」を身につけることこで、病や災いを避けます。
かつては、冬の土用に、紅花でとった赤い紅をさしたそうです。

うなぎの特徴は、たんぱく質と脂質が多く、特に夏に不足しがちな、ビタミンAが豊富なことです。 夏の陽射しで、ダメージをうけやすい肌や粘膜、髪を守ります。
ウナギの注意点は、脂質が多いこと。胃腸の弱い人は、スタミナをつけようとウナギを食べて、かえって胃もたれすることも。

今回は、脂の多いウナギをシメジと合わせて、中華風に炒め合わせました。
食物繊維やうま味成分の多いキノコを一緒に炒めることで、ボリュームとうま味もアップ。さらに、消化を高めて、食後もすっきりです。

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今回は、キャンプ場で、炒め物にトライ。
1尾のウナギで、3人分のご飯のおかずにたっぷり楽しむことができました。

今年土用の丑の日。目先の変わった薬膳うなぎを試してみませんか?


うなぎとシメジのピリ辛炒め
材料 4人分
うなぎ  1尾
しめじ  200g
紫蘇    5枚
豆板醤  小さじ2
酒     大さじ3
うなぎのタレ  少々
山椒    少々

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作り方
1.うなぎは7ミリ幅ぐらいに切る。シメジは、石突をとってほぐす。
 紫蘇は、千切りにする
2.フッ素加工のフライパンに、シメジと酒を入れて、弱火にかける。じっくり炒めて、しんなりしたら、豆板醤を加えて混ぜ、ウナギ、ウナギのタレを少し加えて炒める。
3.全体がなじんだら、火を止め、紫蘇、山椒を加える。
(タレは控えめに加えてください)




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薬膳料理家 阪口珠未の漢方キッチン
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