2014.6.2 薬膳レシピ 薬膳料理 阪口珠未ブログ「未来を信じてる」 2012年の夏 北京の友人の家に6歳の娘を連れて、3週間ホームステイをしました。 清代の宮廷の薬膳レシピを研究するためです。 よく使われていた薬膳食材のひとつが、白きくらげ。 肌の乾燥を防いで、潤いとつやを与え、美肌美白効果があると言われます。 皇后や側室たちの宮廷美容薬膳として、よくメニューに登場したようです。 中医学では、肺と肌はつながっているので、秋ののどの乾燥にも効果があり、この時期に起こりやすい呼吸器のトラブルを防ぐことができます。かつては栽培できなかったので、貴重な食材で貴族や富裕層しか食べることができませんでした。 ある日レッスンを終えて帰宅するとお母さんが 「阪口(バンコウ)、冷蔵庫に白きくらげが冷えているから食べなさい。」 冷蔵庫を開けると白きくらげとクコを柔らかく煮たデザートが置いてあります。 つるん、とろんとしたのどごしに、体が潤う感じです。「のどと肌にいいのよ。」とお母さんの声。 「すごいわ~。普段のデザートが薬膳なんて、お母さん、こだわりの人ね。」って感心していると、玄関でチャイムがなりました。 さっき、マンションのお隣さんの子供さんを預かってあげたら、お礼におすそわけを持ってきたのです。 届いた小ぶりなお鍋の蓋をあけると、なんと同じ「白きくらげのデザート」。 こちらのお宅はクコではなくて、ナツメ入りです。 かつての、宮廷高級点心も、今では、最もポピュラーな「うちカフェ系のデザート」になっているんですね。 皇后の愛したメニューを、ぜひ、試して美しく、元気になりましょう。 白きくらげの梨のシロップ煮 白きくらげ 15g 梨 1個(柿でもOK) 枸杞 大さじ1(あれば) 砂糖 70g 水 600cc レモン汁 少々 ①白きくらげは洗って水でもどし、硬い部分を切り落として、一口大に切る。 ②鍋で、やわらかくなるまで煮る。 ③水と砂糖を加えて5分程煮て、味を含ませる。冷ます。 ④梨は皮をむいて8ツわりにし、薄ぎりにする。クコを洗って水でもどす。 ⑤③④にレモン汁を混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やす。 毎月薬膳レシピが届くメルマガ『楽膳クラブ通信』は登録無料! 簡単で美味しい薬膳を、食卓に取入れてみたい方はご登録ください。 登録はこちらから にほんブログ村 にほんブログ村 薬膳料理家 阪口珠未の漢方キッチン