薬膳素材~マコモダケ

2012.11.10

一緒にご飯を食べながら、中国人の料理人の友達が言った。
「タケノコ、アスパラ、マコモダケ、共通するのはなんだと思う?」
「なに、形??」
「食感。嫩(ノン)って言って、中国人が一番好きな歯触りなのよ。こういう食材は、煮すぎたり、焼き過ぎたりしたらダメ。」
『嫩』は、歯ごたえがありつつ、柔らかいという意味を指すそう。
以来、アスパラやタケノコを調理するたび、その言葉が頭に浮かぶ。
先日、家の近くの市場で、マコモダケを見つけた。最近は中国野菜を栽培する農家が増えて、うれしい。
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早速、買って帰って料理した。
何を作ろうか。素揚げにして山椒塩? 下味をつけた豚肉とさっと炒める?
どれもおいしそうだな~。
こないだ、イタリアの土産でいただいたポルチーニ茸があるのを思い出した。そうだ、ポルチーニと炒めよう!秋らしいわ~。といそいそ料理を始める。
マコモダケは、中国名は「茭白(ジャオバイ)」薬膳でも時々使われる。体の熱やほてりを取り、穏やかに体液を与える働きがある。独特のさわやかさがあって、食べると本当に体がすっとする。
多めの油で香ばしく焼いたら、水で戻して刻んだポルチーニ、ワイン、塩を加えて味をまとわせるだけ。
完成。
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ポクッとした食感ときのこの香りが素敵。
やっぱり、彼女が言ってたとおり。歯触りって大事!