2012.7.30
今日から、中国へ留学します。
日本では、漢方や薬膳は古典だけど、中国は日進月歩。常に新しい変化があります。
2006年に、清代の歴代皇帝のカルテをまとめた『清宮医案研究』が刊行されました。
宮中処方は厳重に管理され、外部に伝わることはありませんでしたが、この本の著者である「陳可冀」先生が、整理し、出版されました。
ここには、皇帝、皇后、太子、側室の体調管理にいつ、なにを使ったかという詳細な侍医の記録があり、そして、その中には、多くの薬膳の処方が掲載されています。
この本の著者は陳可冀先生は、北京の西苑医院で、循環器系の血管病の専門家として、まだ働いていらっしゃいる御年82歳。
日本では、「冠元顆粒」という名薬の生みの親として有名です。
2416ページに及ぶ膨大なカルテ集を取り寄せた日、私は思いました。
「この世界をもっと知りたい!」
1年間、少しづつ準備をして、この夏、なんとか北京での短い留学ができることになりました。
今回の留学には、娘を連れて行きます。
娘を同じヤマハ音楽教室に通わせているママ友のMさんの実家が、北京にあり、彼女に相談したら、
「留学するなら、私のママのマンションの寝室をひとつ使っていいよ。」とのこと。
娘と一緒にホームステイをさせていただきます。
Mさん夫妻は仕事で、北京に帰省できないため、娘さんである「Kちゃん」を私が連れて3人で北京へと旅たちます。
言葉がある程度話せるとはいっても、中国人の家庭での長期滞在は初めて。
かなり不安です。
北京へ到着すると、Mさんのお兄さん夫妻が迎えにきてくださっていました。
そのままマンションへ
オリンピック会場のすぐ近くにあるマンションは、警備がしっかりしてて、娘たちが遊ぶには安全な雰囲気です。
おうちの呼び鈴をならすとお母さんが出てこられました。
「我等着」とお母さん。
食卓には、昼食が用意されています。
蒸した鶏肉の黒酢ソース、パプリカと豚ひれの炒め、春雨ときゅうりの冷菜、豆とセロリ、豆腐干の炒め、青菜と腐竹の炒め、中国の家庭料理です、
どれも、優しい薄味でおいしかった!
特においしかったのが 木耳のスープ。娘はスープフェチなので、むさぼるように飲み干しました。
そして、杭州出身のお母さんが用意するのは杭菊(こうぎく)と陳皮(ちんぴ)のお茶
夏の暑さを防いで、のぼせを抑える薬膳茶です。
私はお兄さん夫妻にお願いして、中国の携帯電話を入手しました。といって、本体は使っていないのをお借りして、SIMカードを購入。
これで、海外ローミングよりも格安で電話やメールができます。
夕方涼しくなってから、お散歩に。
マンションの敷地内の遊び場で、ひと時を過ごします
なぜかお母さんも。。。。
帰ってからはお食事をして、シャワーを浴びて、、、、
私たちの寝室はこちら。さっぱりとして、居心地がよさそう。でも、ねむれないや。
明日は、西苑医院へ。私の希望が通るのかどうか、不安でしょうがない。
だって、ここは中国。一筋縄で、うまくいくはすがないんだもの。
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薬膳料理家 阪口珠未の漢方キッチン
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