のどの痛みや咳にはレンコンパワー!

2019.11.13

みなさまこんにちは!

薬膳セラピストの柳本綾子です。
ここ数日で急に秋が深まったような気がします。

それにともない周りでは辛そうな咳をされている方がたくさん!
私も幼いころから気管支が弱く、薬膳を学ぶまでは毎年11月には喘息が出て救急外来に担ぎ込まれていました。
そんな8年前。目からうろこが落ちるような食材を漢方キッチンの薬膳講習会で知ったのです。

今回は根っこから実、芯、葉まですべてが漢方薬として使われている優秀食材「レンコン」の効能をお伝えしたいと思います。レシピもついておりますので最後までご覧くださいませ。

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【1】のどの痛みや咳にはレンコンパワーを!

【2】秋風邪対策に「レンコンと銀杏の塩いため」

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【1】のどの痛みや咳にはレンコンパワーを!

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レンコン(蓮根)は文字通り美しい花の咲く蓮の根です。

葉・・・荷葉(かよう)夏バテやむくみとり。ダイエットにも。

種・・・連子肉。下痢止め

実・・・蓮の実(特に芯の部分の「連芯」)精神安定、不眠

と、すべての部分が漢方薬としても使われている植物です。

レンコンの特徴としては生で食べるのと、加熱して食べるのでは効能が変わってくることです。
症状をみて調理方法を変えてみることがポイントになってきます。

◆生での使い方◆

秋風邪のから咳やのどの痛みにはすり下ろしたレンコンのしぼり汁を飲みます。

体の中にこもった熱を冷まして体の中を潤し、血の巡りをよくします。そうして熱による出血を止めるのです。

薬膳では、すりおろしたレンコンのしぼり汁大さじ1に、はちみつを同量入れてお湯割りにするドリンクをよくおすすめしています。はちみつものどの痛みをやわらげ甘みがあるので気持ちもホッとしますね。

▷生食の主な効能⇒咳、鼻血、皮下出血、発熱、不正出血。顔の赤らみ、多汗、口の渇き、下痢、疲れ、貧血など。

※生食では体を冷やす作用が強いので、胃腸が弱い方はご注意ください。量を減らしたり生姜を組み合わせたりするとよいでしょう。

◆加熱調理する場合◆

レンコンは熱を加えると効能が変わります。今度は胃腸を丈夫にして養血作用が高まるので精神を安定させたり脱毛を改善します。また潤い効果で髪を美しくし、美肌を作ります。

▷加熱食での主な効能⇒胃腸のトラブル、ぜんそく、咳、肌の乾燥、老化防止。腎の低下からくる慢性の下痢、尿トラブル、など

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【2】秋風邪対策に「レンコンと銀杏の塩いため」

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材料(2人分)

レンコン 150グラム

銀杏 (水煮)1パック 70グラム

鶏モモ肉 100グラム

松の実 適量

オリーブオイル 大さじ1

塩 ふたつまみ

鶏肉下ごしらえ用

塩コショウ 少々

片栗粉 小さじ1

作り方

1:ビニール袋にぶつ切りの鶏もも肉、塩コショウ、片栗粉を入れて揉んで10分置く。

2:よく洗ったレンコンを皮のまま2~3センチのいちょう切りにする。酢水にさらしておき、調理前によく水けをきる。

3:オリーブオイルを大さじ2分の1熱して鶏肉を焼き、一度皿に取り出す。その後軽く油をふいて残りのオイルを入れレンコンを炒める。

4:レンコンに火が通ったら鶏もも肉をフライパンに戻す。銀杏も入れて塩をふる。盛り付けてから最後に松の実を飾り付ける

薬膳ではレンコンの皮に効能があるのでそのまま使います。お子さんなど歯ごたえが苦手な方は剥いて召し上がってくださいね。

乾いた季節でも免疫力を上げて冬に向けてエネルギーチャージしてくださいね。