阪口珠未と行く美味しい美食同源の旅②

2019.11.27

本日はお茶を満喫する1日

台中の新竹にある客家の街「北埔」へ。

三国志の張飛が戦場の兵士のために考え出したという(本当か?)「擂茶(れいちゃ)」作りの体験。
薬膳では、滋養強壮のために胡桃、ゴマ、ヘーゼルナッツなど栄養価の高いナッツをすりつぶしたものを豆乳で割って飲む習慣があります。

擂茶は、その原型とも言えるもの。ただ、面白いのは茶葉も一緒にすりつぶし、さらにお茶で割って飲むのが特徴でお茶が入っていることで、ナッツのコクの中に香ばしさやさわやかさが加わってなんとも、魅力的な味。

週末とあって、台湾人のファミリーが擂茶づくりを楽しんでいました。
一緒にワークショップに参加してた女の子があんまり可愛いからしゃべりかけたら、私の中国語が変だったのか、びっくりした顔。

 

参加したみなさんも、グループでひとつのすり鉢を囲んで、ワイワイ言いながらすりつぶしています。けっこうな重労働で、汗かきながら、がんばってらっしゃいましたよ。

さらに足をのばして、台湾のウーロン茶の一つ「東方美人」の茶農家を来訪しました。
「うんか」という虫に食べさせた茶葉を半発酵させることで、他の半発酵茶にはない、うま味と甘みが醸し出されます。
徐さんは新竹の「東方美人」のコンテストで、チャンピオンを獲得し続けている方です。

品評会レベルのをひとつ飲ませてもらって、今までの東方美人の固定観念がぶっとぶ風味のお茶でした。

複数の果物の味がする複雑な味で、3種類紹介してもらいましたのが、全部違う味。

 

阪口はかつて中国茶を出すカフェを経営していたので、「お茶」と聞くと、買わずにはいられません・・・。

しかし、600g 340万円のお茶もあるそうで・・・。
お茶にはまると、お酒よりたちが悪くて「茶道楽は身上つぶす」と言われるんですが、上を見ればきりがない世界だから、あぶないあぶない。

そのあとはオーガニック茶葉料理のレストランでお食事を召し上がっていただきました。

うっそうとした山の中にあるレストラン。

すべての料理に茶葉が使ってあってどれも薄味で美味。
でも、すでにお茶でお腹がチャプチャプ。ぜんぶは食べられませんでした。

1日も終わり、最高齢で81歳の方も参加。お茶にも興味がある方たちなので、今日も興味津々で楽しそうに過ごしているのがうれしいです。趣味が同じだから、すっかり打ち解けた2日目。

明日は台北へ。