元・松本市長菅谷昭さんへのインタビュー記事を再掲載 ​

2022.3.11

こんにちは

漢方薬膳研究家の阪口珠未です。


福島原発の爆発事故から11年たちます。

みなさまは、そのころどうされましたか?

その頃、私は娘が保育園に通っていました。

同じ保育園のお母さんたちと、園庭やよく遊びに行く公園の放射線量を計測し、危険個所のマップを作ったり、放射能の害を防ぐ薬用食材を調べたりと、緊張感のある生活だったのを思い出します。
その3年後、漢方キッチンの講師の西山みの先生と有志5名とで長野県松本市を訪問し、当時松本市長だった菅谷明さんのお話をお聞きしました。

元・松本市長の菅谷昭さんは、チェルノブイリ事故の被災地での医療支援活動に参加され、96年から2001年までベラルーシ国立甲状腺がんセンターで小児甲状腺がん患者の治療に当たられました。
「奇跡のメス」と言われる彼の手術で、多くの子供たちを甲状腺がんから救われました。
2004年に松本市長に就任されてから、2020年に退任されるまで、一貫して、「子どもたちの命を大切にする」ことを主張して来られています。

いま、ロシア軍の侵攻でチェルノブイリ原発の給電が止まり、燃料の冷却ができなくなる危険性が高まっていると言われています。

1986年のチェルノブイリ原発事故の時も、長く放射能汚染が続き、森できのこやキイチゴを摘む伝統的な習慣のあったベラルーシの多くの子供たちが、甲状腺癌,白血病に苦しみました。

何かあったときに「リスク」になってしまう原発って、本当に必要なんですかね?
そして、その何かが起こったとき、常にのリスクにさらされるのは、弱者や子供たち。

3.11のときも、コロナのときも実感したのは、「国がやってくれる」ことには限界があるということ。

「命を大切にする」という同じ感性を持つ人たちが、ゆるく協力しながら、お互いに助け合えるエコシステム、これからはとても重要ですね。

血縁が無くても、大切に感じられる人たちとサポートしあって行きたいなと思います。


松本市市長菅谷昭さんへのインタビュー(1)
http://kanpokitchen.com/news/20140928/

松本市市長菅谷昭さんへのインタビュー(2)
http://kanpokitchen.com/news/20140929/