2024.4.3
新しい春がやってきて、旅立ち、出会いの季節。
昨年1年を振り返ると、高校のゼミを持ったり、大学で授業を担当させてもらったり。
ハイティーンの人たちと接する機会も多くなりました。
観察していると「進化してるな～」と思うことがけっこうあります。
●楽しいことや良いことを共有しようという気持ちが強いとか
●自分が好きなことと嫌いなことの切り分けがうまい
●かなり礼儀正しいとか
●他の人の幸運を素直に喜べるとか
そんな折、娘と同級生たちの進路先の話になりました。
娘が言います。
「母ちゃん、ホントの本気でやると何でもできるんだよね～」
詳しく話を聞くと、娘の同級生に、難病の男子生徒がいるとのこと。
彼は、その病気の治療で、高2の間はほとんど学校に来ることができませんでした。
迎えた高校3年生。
志望校を決めるのに、『その病気が世の中から減らせるような研究をしたい』と
医大を志望し、準備を進めました。
そして、さまざまなハンデがあるにも関わらず、希望の医大に10名しかない「特待生」として合格したそうです。
「本当にすごくない？？かっこいいよね。」と娘もしきりに感心しています。
確かに、すごいよね～。
立派だし、病気をバネにして、自分の生き方を自分で作っていく姿もホントに素敵。
でも、私がもっと「今の子たちらしいな～」と思ったのは、
その後に娘が話したエピソードでした。
「彼はバスケ部なんだけど、病気でずっと部活に参加できてなかったんだよね。
でも、治療がひと段落ついて、久しぶりに学校に来て部活に出たの。
彼が来ることをバスケ部の男子はわかってたから、その日バスケ部の男子は、全員頭を剃って坊主で学校来たんだよ。
病気の後遺症のことを彼が気にしなくてすむように。
男子っていつもバカだけど、ちょっとカッコイイでしょ？」
「元気出して」とか
「応援してるよ」とか
言葉で気づかうよりも、
何倍も何百倍も、彼に勇気や意欲を与えてくれたことでしょう。
こんな優しさの表現もあるのだなと
不意打ちをくらった感じでした。
同じ仕事をして、同じ人たちと接していると
自分では新しいことをやっているつもりでも、
いつの間にか古くなっていく。
子供たちの言葉や行動から受け取る新鮮な感動や驚きは
私を新しくしてくれる気がします。
今、やっていることが楽しくても、世界は常に変化していて、進化している。
だから、新しい世界を知る事は、「自分を新しく」してくれますね。
あなたにとって、「自分を新しくする」ことは何でしょうか？
外から見えるエビデンスから、自分を見ていく「科学」の世界だけでなく
自分の内側に起こる変化から、外側を見ていく「中医学」の世界を知ることは
あなたの物の見方を
あなたの経験の仕方を
あなたの境界線を広げてくれます。
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