2024.10.21
中国医学では、冷えの原因の一つが、体の消化システムである五臓の「脾」(ひ)の働きが低下することによると言われています。
脾の働きが悪くなると、食事からエネルギーを作り出す力が弱くなり、体を温める力や、外的環境や感染症から体を守る力も低下します。
昔から、「お腹を冷やしてはいけない」と言われるのは、脾の働きをケアするのに、温かい食べ物を食べることも大事ですが、実際に身体を冷やさず温めてあげることも大事だからです。
冷えを感じるときは、ショウガ、ネギなどの薬味、シナモン、コリアンダー、フェンネルなどのスパイスと言った、少し辛味のある食材を積極的に取り入れましょう。
薬膳ではこれらを「辛温(しんおん)食材」と呼び、体を温めてエネルギーを活性化させ、血の巡りを促進させる目的で使います。
ひとり鍋の分量なので、「ちょっと冷えるな~」という時に、気楽に作ってみてください。
*お腹に触ってみると冷たかったり、また、むくみやすかったりするひとは、脾の消化システムが乱れているかもしれません。水の毒も溜まりやすくなります。
そんなときは、温めながら、水分代謝を高める大根や白菜、きのこをプラスするのもオススメですよ。
【冷えを解消~辛温食材でスンドゥブスープ】
1人分
おぼろ豆腐 1/2丁 (絹ごしでもOK)
あさり 80g(砂出ししておく)
白菜キムチ 40g
長ネギ 1/3本
生姜 ひとかけ(親指大)ぐらい
大根 2センチ幅ぐらい分
煮干しのダシ 1カップ
ごま油 小さじ1と1/2
塩 適宜
トウガラシ 好みで
①生姜は千切りにする。葱は縦半分に切って、斜め切りにする。白菜キムチは一口大に切る、大根はいちょう切りにする。
②鍋にごま油を熱して、生姜、葱、大根、キムチを炒める。
③ ②に煮干しの出汁とアサリを入れて蓋をして煮る。
④ 大根が軟らかくなったら、豆腐をスプーンですくうようにして、鍋に加える。
⑤ 塩で味を整えて、しばらく煮込んだら食卓へ。このみで唐辛子を振る
おいしく食べて、元気に、美しくなりましょう(⌒∇⌒)