カラダとココロが喜ぶ春の薬膳『鰆とウドのグリル~桑ソースと三つ葉を添えて』

2025.4.10

こんにちは

阪口です。

先日、娘の大学進学の引っ越しのため、札幌へ行きました。

その時、知り合いの方に素敵なフレンチレストランに連れて行っていただきました。

4月でも路面に雪の残る札幌。

レストランでいただいたお食事は、春の予感を感じさせるお料理ばかり。

着て行ったモコモコの厚手のコートを脱ぎすてたくなるような華やかな気持ちになりました。

特にコースの中の一品は軽やかで、春らしい味わいと色味です。

ミディアムレアに焼かれた鰆と小松菜をペーストにしたソースが敷かれ、紫蘇と紫蘇の花があしらわれています。

あまりに可愛らしかったので、そこから着想を得て、薬膳料理に仕立ててみました。

もちろん、みなさんが自宅で気楽に作るのを想定して、難しい手順や複雑な調味料は無し。10分もあれば完成するシンプル薬膳です。

『鰆とウドのグリル~桑ソースと三つ葉を添えて』

材料(1人分

鰆 1切れ
ウド  40g
こめ油 小さじ2
三つ葉 1束
ゆず胡椒 適宜
エディブルフラワー 適宜

桑ソース
桑抹茶 小さじ2/3
沸かした湯  50㏄
白だし    小さじ2(製品によって、調節してください)

作り方

①桑抹茶にお湯と白出汁を加えて、だまが無くなるまで伸ばす。
しばらくおくととろみが出てきます。
桑抹茶が無い方は、普通の抹茶や食べる緑茶を使ってもOK
その場合は、量は桑抹茶よりも少なめに。

②うどは細ければ2つ割り、太ければ4つ割りにする。鰆は塩を振り、米粉をまぶす。
③三つ葉は熱湯でさっとゆで、2センチの長さに切り、柚子胡椒を混ぜ合わせる。

④フライパンに油を入れて熱し、ウドを入れる。鰆も皮目からおいて中弱火で5分ほど焼く。

⑤ウドは取り出し、鰆はひっくり返し、蓋をして火を止めて3分置いて余熱で火を通す。

⑥さらに①のソースを敷き、鰆、ウドを盛って三つ葉を乗せる。エディブルフラワーをあしらって完成。

🌸 春は体が新しい生命活動に向かって目覚める時期。香りのよい山菜や芽の食材でエネルギーの循環を高めることで、春に起こりやすい不調を防ぎます。
特に、春が旬のウドなどの山菜、せり科の野菜の芳香性成分は、乱れやすい自律神経の働きを整えてくれます。ゆず胡椒の辛味と香りがアクセントになります
ひとり1束、たっぷり三つ葉を使うのがコツです(。・ω・。)ノ♡

 

🌿 三つ葉(ミツバ)

三つ葉は「清熱(せいねつ)」と「利水(りすい)」の作用があり、体内にこもった余分な熱を取り除き、むくみを改善します。また、心を落ち着ける作用もあり、春の不安定な心にやさしく寄り添います。
五性・五味:涼性/苦・辛味
帰経:心・肝・胃

🌱 ウド(独活)

ウドは「風湿(ふうしつ)」を取り除き、巡りを良くする作用があります。特に春先に起こりやすいだるさ、頭重感に効果的です。気の巡りも促進し、心と体のモヤモヤを晴らしてくれます。
五性・五味:温性/辛味
帰経:肝・腎・膀胱

🍃 桑の葉(くわのは)
「清肺(せいはい)」と「潤燥(じゅんそう)」の作用があり、乾燥による咳やのどの渇きを和らげます。花粉症など春のアレルギーにもよく使われ、目や鼻の不快感を鎮める働きも。さらに糖質吸収を抑える、腸内の老廃物を吸着して排出するなどデトックス効果も高い。
五性・五味:寒性/苦・甘味
帰経:肺・肝

🍊 ゆずの皮
「理気(りき)」と「健脾(けんぴ)」作用があり、気の巡りを整えて胃腸の働きを助けます。香りが気分を軽くし、春のイライラや食欲不振をやさしくサポート。
五性・五味:温性/辛・苦味
帰経:肺・脾

★今回使用した桑抹茶はこちら→
https://kanpokitchen.cart.fc2.com/ca3/76/p-r-s/
粒子が細かく、抹茶みたいに使えます。
水で溶かすととろみが出るので、ソースにするには最適!
カフェインで眠れなくなる阪口は夕食に愛用しています。

 

★マザーリリーさんのエディブルフラワー
ドライタイプのエディブルフラワーは、使いたい時に使えて便利
少しあしらうだけで、華やかさがアップします。

 

ぜひ、春に向けておいしく体を整えてくださいね。