2026.5.1
こんにちは
阪口です。
4月に、台湾ツアーを開催しました。
「台湾の食」というと、小籠包、ルーローファン、豆花などなど。
みんなが大好きな美味しいものはたくさんありますよね。
でも台湾は、それだけじゃなくて、
中国医学の文化が日常の中にしっかりと根づいている国でもあります。
そして、その土地ごとの食材や背景、地域の食文化。
そういうものに触れると、薬膳が「生きたもの」になる。
それを、みなさんと一緒に体験したくて、このツアーを企画しました。
今回は縁あって台湾現地の旅行会社と提携し、台湾現地集合にて、旅の始まりです。
空港で全員集合したら、そのまま貸し切りバスで、高速道路を南へ下ります。

台北の都会から、山の気配が濃くなっていく感じ。
南投県へ。
最初の目的地は、茶園での茶摘み&製茶体験。

ここは、ただの体験農園ではなくて、
自分で摘んだ茶葉を、そのまま「自分の紅茶」に仕上げられる場所。
しかも、すべて無農薬。

台湾はサステナブル意識が世界でトップレベルの国で、無農薬や有機農業がかなり進んでいます。
到着すると、まさかの垂れ幕で歓迎されていて、ちょっと恥ずかしい(;^_^A

でも、こういう全力のおもてなしは、台湾らしいです。
茶摘み娘の衣装に着替えて、いざ茶畑へ。

一芯二葉。
芯ひとつに、葉がふたつ。

やわらかい新芽だけを、ひとつひとつ手で摘んでいきます。


緑の茶畑の中に茶摘み娘の鮮やかな姿が引き立って、とても可愛らしい。

さて、お茶摘みが終わったら、本番の製茶工程です。

摘んだ茶葉を、自分の手で揉んでいきます。
「じゅうねん」と呼ばれる工程。

茶葉の細胞を壊して、発酵を促す大事な作業で、本来は機械で行うところを、今回はすべて手作業で行いました。
しかも面白いのが、
“その人の手にいる菌で味が変わる”ということ。
つまり、同じ茶葉でも、
全員ちがう紅茶になるということです。
揉むこと30分。
オーナーの顔を見ながら、みんな「まだですか~」という表情。
体験ではなく、本気のお茶づくり。
そして、発酵へ。

この地域は「紅玉紅茶」が有名で、ほんのり蜜のような甘い香りが特徴です。
作業のあとは、88歳のおばあちゃんが用意してくれたおやつで一息。

米粉と一緒にタロイモを蒸したもので、お正月などめでたいときに食べるそうです。
砂糖などの甘味はなく、タロイモのほくほく感と米粉もっちりした食感。
素朴でとてもおいしいおやつでした。
「私は毎日、ここで取れる自然栽培のお茶と野菜を食べているから、元気なの。
漢方薬も飲んでないのよ。」とのこと。
特別なものを足す前に、まずは「その土地のものを、きちんといただく」
『日常の食』こそ養生ですよね。
それにしても、「高齢者の薬」もここ台湾では漢方がスタンダードなのもおもしろいです。

さて、この日仕込んだ茶葉は、夜まで発酵させて、
そのあと窯に入れて紅茶に仕上げてくれるとのこと。
そして、その紅茶。
どうなったかというと……
なんと翌朝。
私たちが宿泊している日月潭のホテルまで、
農園主さんが車で届けてくれました。
「届けに行くよ」って、本当に来るんです。
しかも朝早く。
8時前にはもうホテルに到着していて、いったい何時に出発したのかと思うくらい。
台湾の人って、フットワークが軽くて、距離感がいい意味で近い。
こういうところは、私はすごく好きです。

それぞれの名前が書かれた、自分だけの紅茶。
同じ場所で、同じ時間に作ったのに、
ひとりひとり味が違う。

自分だけの味を持ち帰る旅。
よき時間でした。
これから、出発。
次は台湾珈琲の農園へ。