私、1週間だけ一人暮らしをしました。

2026.7.28

「薬膳常備菜、作りやすくて本当に重宝しています。」

そんなうれしいお声を、受講生のみなさんからよくいただきます。

「いつもおいしい!10分薬膳常備菜: 冷蔵庫にある体と心のお守り」
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この本の企画が来た時、私が一番大切にしたテーマは

「薬膳初心者の方や、一人暮らしの方でも、無理なく体を整えられる本にしたい」

ということでした。

きっかけは、娘の友人で浪人生活を送っていた学生さんから聞いた話です。

「野菜は余ってしまうから2〜3種類しか買えない。」
「調味料も増やしたくない。」
「コンロが1つしかないから、下ゆでのような手間のかかる料理は難しい。」

そんな話を聞いて、
「それは実際に体験してみないと、本当の不便さは分からないな」
と思いました。

そこで、不動産屋さんに相談し、自宅近くのワンルームのウィークリーマンションを1週間借りて、ワンコンロ・ワンシンクの小さなキッチンで試作を始めたのです。

実際に暮らしてみると、想像以上でした。

・調理スペースがないので、まな板は洗濯機の上に置いて野菜を切る。
・冷蔵庫が小さく、食材をたくさん保存できない。
・コンロは1口だけなので、時間のかかる調理は避けたくなる。

やってみないと、わからないものですね。

この本では、

電子レンジを上手に使ったり、
洗い物を減らすためにボウルではなくポリ袋で和えたり、
冷凍野菜や市販品も取り入れたり…。

「続けられる薬膳」を目指して、たくさん工夫を詰め込みました。

今は忙しい方が本当に多い時代。

できればキッチンに立つ時間は短くしたい。
でも、元気でいたい。健康でいたい。

だからこそ、一人暮らしの方へ向けて作った本が、結果としてご家族のいる方にも「便利な一冊」になったのかな、と思うのです。

便利な時代になって、お惣菜も冷凍食品も、何でも手に入ります。

でも、「自分のためにご飯を作れる」ということは、私は「自立する力」の一つだと思っています。

健康で長生きされている人生の先輩方にお話を伺うと、

「ご飯を作ることだけは手放さないほうがいいよ。」

と、よく教えていただきます。

料理は、栄養を摂るためだけではありません。

食材に触れ、自分の体調を感じ、「今日はこれを作ろう」とするプロセスが、自分を大切にする時間なのだと思います。

先週、地方で一人暮らしをしている娘からもLINEが届きました。

「トマトと卵炒め、お弁当に入れて持って行ったよ」

小さなキッチンでも、この本を活用してくれているようです。

忙しい毎日の中でも、自分の身体と心が喜ぶご飯をつくる。

そんな暮らしのお手伝いが、この一冊でできたら、とてもうれしいです。

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