2015.11.9 薬膳料理 阪口珠未ブログ「未来を信じてる」 秋が深まってきて、アウトドアが楽しい季節ですね。私も、家族とキャンプにでかけて、焚き火を楽しんでいます。さて、私が連載をしている、雑誌「キャンプカーマガジン」。今回は、杭州地方の名物料理に「乞食鶏(こじきどり=中華名は叫化童鶏)を作りました。この料理、鶏を泥で包み、それを蒸し焼きにして作ります。乞食鶏の成り立ちには、有名なエピソードがあります。明代に、江蘇省の常熟という町で、ひとりの乞食(中国語で叫花子)が雌鶏を盗んで手に入れました。料理して、食べようと思ったけれど、鍋など持っていない。ドロで鶏を包んで固め、焼くことを思いつきました。焼いたドロの塊を割って、取り出した鶏が風味がよく、とても美味しかった。このドロの包み焼きが、改良されて広まって、杭州の名物料理となったというものです。薬膳料理でも、よく使われる蓮の葉で、鶏を包むことで、消化を促進し、さらにさわやかな蓮の香りが鶏に移って、乞食が食べるとは思えない、風雅な料理です。作り方は、鶏肉に下味をつけ、詰め物(豚肉、漬物、しいたけなど)を詰め、蓮の葉でくるんで、さらに泥でつつみ、ダッチオーブンで、蒸し焼きにします。アウトドアで作るには、ぴったりの料理です。くわしい作り方は、「キャンプカーマガジン 2016年1月号 vo l53号(11月25日発売)」で、紹介しています。秋を満喫してくださいね!毎月薬膳レシピが届くメルマガ『楽膳クラブ通信』は登録無料!簡単で美味しい薬膳を、食卓に取入れてみたい方はご登録ください。登録はこちらから薬膳料理家 阪口珠未の漢方キッチン