「阪口珠未と行く台湾、食文化・薬膳の旅」④

2014.12.1

前から行きたかったお店、台北「京兆尹(きょうちょうい)」

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清代の北京の宮廷菓子が食べられます。
北京には、「仿膳」という宮廷料理のレストランがあって、そこでは西太后が好きだったスイーツなどをいただくことができます。
でも台湾の「京兆尹」のほうが、より当時のものに近いとの話を聞いていたので、今回、ぜひ行きたいと思っていたのでした。


中に入ると、たくさんの点心がおいてあります。
「防腐剤を使っていないので、冷蔵して、2,3日にで食べてください」のとのこと。

料理教室の生徒さんのお土産にもって帰ろうと思っていたのに、残念。

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西太后が好きだった「芸豆糕」
白いんげん豆の羊羹です。しっとりしているのに、口どけが水のよう。

私たちが食べていると、オーナーの女性が、日本語で話しかけてきます。
84歳だとそう。
この年齢の台湾の方は、みんな日本語を話されます。それが、上品な日本語で、驚くことも。


私が、西太后の食事の研究をしているというと、興味をもってくれて、お話が盛り上がりました。

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別れ際に、「あなたは何歳かしら?」
答えると、
「人生は短いから、あなた、たくさん遊びなさいね。」ってにっこり。
素敵な方でした。

お店の魅力って味だけでなくて、お店の雰囲気や、そこで働いている人とのやりとりっても、大事。

次回、ゆっくり来てみたいって思う、そんな場所でした。



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薬膳料理家 阪口珠未の漢方キッチン
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