コロナウィルス第3波に備えて「お血」ケア

2020.11.29

こんにちは、漢方薬膳研究家の阪口珠未です。
お元気でお過ごしですか?

コロナウィルスの感染の第3期に入りましたね。

感染者の拡大に伴って、重症者も増えてきています。
政府のほうは、いろいろな利権があってGOTOキャンペーンをおやめになることができないようですので、我々は自衛して行きましょう。

今年3月ごろからYouTube動画やメルマガで「コロナ感染対策」としてご紹介してきた方法は、このメルマガの読者の方は、この半年以上実践してきていらっしゃると思います。
再度ご覧になりたい方はこちらから⇒
http://kanpokitchen.com/news/20200402/
※動画はすでに削除済です。

11月10日発売の文芸春秋12月号で中医の対処法や具体的な漢方処方名が掲載になっています。
ちょっと情報としては遅いですが、よくまとまっています。参考になさってみてください。

中国では西洋医学、中国医学ともに、多くの医療関係者が武漢に送り込まれ、医療関係者だけで、1500人以上の感染者を出しましたが、中医師の感染はほぼゼロでした。

中医師は年配の方になるほど、養生に熱心で、「紺屋の白袴」というのはあまりありません。

コロナウィルスの感染拡大の際も、中医関係者の間では普段からの養生に加えて、感染予防のために免疫力をあげ、抗ウィルス効果のある漢方茶などを服用するのは、常識になっていました。

今回のコロナウィルスは、主戦場は肺ではあるものの、全身の多臓器不全を起こします。

特に、肺臓、心臓、腎臓などの臓器で血栓を引き起こし、それが命取りになる症例が多く報告されており、血栓が確認される割合は一般の肺炎の3倍にのぼっています。

ブラジルの論文では、重症COVID-19患者のうち非生存者の71.4%に、血管内に血栓ができていると報告しています。

中国医学的に見た場合は、これは「お血」です。

実際に、中国、台湾のコロナ対策の漢方処方では、お血を取って、血流を改善し、血栓を作らせない生薬が感染初期の段階から使われています。

「血必浄(けつひじょう)」というおけつを取る生薬を中心にした注射液の処方があり、コロナウィルスによる多臓器不全や心筋症の予防に効果をあげています。

今年前半に、お伝えしているように、肺の衛気を高め、補気、温陽、化痰の食材を心がけていただくとともに、心臓病、糖尿病、腎臓病、動脈硬化症、高血圧など、普段から血流障害がある方は血流をきれいにしておくためのケアが大切です。

【お血対策の食材】
おけつ対策の「血秘浄」に使われている生薬は紅花、赤芍、川芎、丹参、当帰など。

食養生では赤い食材や黒い食材を使いましょう。

紅花、バラの花、サンザシ、トマト、パプリカパウダー、玉ねぎ、黒豆、黒キクラゲ、青魚(さば、いわし、鯵など)

我が家では、よく「活血ミネステローネ」を作ります。

玉ねぎ、にんじん、セロリなどの野菜をダイスに切り、オリーブオイルで炒めたら、黒キクラゲ、カットトマト、軽く炒った紅花(サフラワー)、パプリカパウダー、さばの水煮缶、フェンネルなどのハーブを加えて煮ます。

簡単にできるのはもちろん、野菜もしっかり取りながら「おけつ」ケアができますよ。

さて、玉屏風散、板藍根など感染症対策の生薬は、12月17日がご注文最終日、12月21日(月)までに入金確認分までが年内発送となります。
お入り用の方はお早めにご注文ください。

我が家が夫は毎日都内通期、娘は受験生と、感染症対策が欠かせない今年の冬。

知恵を使い、協力しあって、この冬を乗り切っていきましょう!