感染症から身を守る薬膳・漢方の考え方

2020.4.2

こんにちは、薬膳研究家の阪口珠未です。

コロナウィルスの影響で、ご不自由な毎日かと思います。

志村けんさんが亡くなり、個人的にすごくショックを受けています。

実は、亡くなった私の父は志村けんさんにそっくりで、いつもテレビで彼を見るたびに、ひそかに癒されていました。
ホントに寂しくなりました。

でも、けんさんも基礎疾患があった方なので、改めて日常のライフスタイルの大切さを感じました。

今回のコロナウィルスについては、みなさんもご存知のとおり、潜伏期間が他のウィルスに比べ物にならないほど長く、また、複数の検査をしても見つかりにくため、感染していることを知らずに接触した人たちによって広がっています。

コロナウィルスのワクチンができれば、この大感染は収束すると思われます。

ただ、うれしくない話ですが、動物から人間に感染できるように変異したウィルスは、これからも、また現れると思うのです。

もちろん、コロナウィルスのように、条件が揃って、パンデミックになるほどではなくても、この20年の間だけでも、複数のウィルスが、発生しています。

◆2002年に広東省から発生
SARS(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)

◆2009年の新型インフルエンザの大流行

◆2012年にサウジアラビアから発生
MERS(中東呼吸器症候群コロナウイルス)

◆2013年末から2014年に西アフリカで爆発的な流行があった
エボラ出血熱

それ以外にもウィルスではないですが、薬に耐性をもった結核菌やマラリア原虫も増えています。

私も含め、みんな、ライフスタイルや考え方を変えていかないといけないんでしょうね。

「こういう感染症はつねに起こる可能性がある」と。

そして、「それでも大丈夫でいられる自分」になるために、体、心、生き方を見直すことが求められてくると思います。

 

私は薬膳の専門家ですから、「体」という側面から、みなさんが元気でいられるためのサポートをしていきたいと思っています。

次回以降で、漢方キッチン講師にも協力してもらい、体の守る力を高めるいろいろな方法論をご紹介します。

●●薬膳で身を守る●●

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◆脾と肺の関係
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中国医学では、防衛力のことを「肺衛」や「衛気」と言います。

「脾」で作られたエネルギーは「肺」へ送られ、体を守るバリア力となります。

ですので、脾で質のいい気血が作られることが大切です。

こちらのページで紹介しています⇒

「衛気(えき)」を高め、免疫力を強化する

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◆脾気を高める食材
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こちらのページで詳しく紹介していますので、ご覧ください

「補気・健脾の食材」⇒

補気(ほき)の食材、健脾(けんぴ)の食材

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◆肺を整える食材
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肺を整える食材は、白い食材が多いですね。
白きくらげ・百合根・いか・たこ・ほたてなどの魚介
かぶ・大根・蓮根・クワイ・さといも・ヤマイモ

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◆辛温の食材
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中国医学では、外邪としてみなします。
風の邪気を発散させる辛温の薬味をたっぷり使って、風邪を排除しましょう。

白葱・にんにく・ニラ・生姜・パクチー・大根・からし菜など

●●詳しい情報を知る●●

コロナについての情報は、内閣府のサイトのほか、複数のものをチェックするのがおすすめです。
https://www.cas.go.jp/jp/influenza/novel_coronavirus.html

ナショナルジオグラフィックの記事は、わかりやすく、論理的にまとまっており、新型コロナウィルス関連の記事も多いです。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/033100206/

●●漢方について●●

「玉屏風散」については、数に限りがあるため、おひとり様、2箱までとさせていただきます。

みなさん、どうぞ、心身を整えて、乗り切りましょう!

薬膳研究家  阪口珠未