セロリと百合根のあっさり炒め

2013.2.24

 私がよく行く八百屋さんは、とっても品ぞろえがおもしろい。お店屋さんも仕入れているから、いろんなニーズがあるみたいで、普通の野菜に交じって、「トリュフ」、「フェンネル」「ビーツ」「アンディーブ」などが、ざっくり積み上げられている。
「使い方は聞かないでください」の張り紙。
レストランに頼まれて、仕入れただけで、八百屋さんの方では、使い方はわからないのよってことらしい。
仲良しの中国人のお姉さんがいるので、今日も、北京語をしゃべりたくて行ってみたら、美味しいそうなセロリが入荷している。
「セロリはどうやっていつも食べるの?」と訊くと、
「北京だと、清炒(チンチァオ)=あっさり炒めのこと=にするよ。」とのこと。
作り方を尋ねたら、百合根と炒めるだけの簡単な薬膳だという。
「肉は入れないの?」という質問に
「この料理は、余分なものは入れないの。白と緑の爽やかな色あわせが大事よ。」との答え。
彼女から教えてもらったレシピをアレンジでして、作ってみた。
中国医学では、季節によって、特定の臓器が、バランスを失いやすいと考える。
立春を過ぎると「肝」の働きの亢進から、イライラ、不安、怒りっぽいなどの精神症状が現れる。
セロリは、春にバランスを失いやすい自律神経の働きを整え、百合根は、神経を安定させ、イライラを抑えてリラックスさせてくれる。
セロリと百合根は、シンプルだけど、効果的な食材の組み合わせ。
img130224.jpg
完成はこんな感じ。
彼女のいうとおり。「余分なもののない白と緑の爽やかな色あわせ」に、見るだけでリラックスするのだわ~!
「セロリと百合根のあっさり炒め」
作り方
セロリ   1本
百合根    1個
セロリの葉(刻む)  適宜
サラダ油   大さじ1
酒      大さじ1
昆布茶    小さじ1/2
塩・こしょう 少々
①セロリは、筋を取って、斜めに3ミリぐらいの薄切りにする。百合根は、1枚づつはがし、黒くなった部分を取る。
②フライパンに熱湯を沸かし、沸騰したら、①を加えて、30秒ほどゆでて、ざるにあげる。
③そのままフライパンにサラダ油を熱し、②を加え、酒、昆布茶、塩、こしょうを加えて強火で炒める。
④セロリの葉の刻みを加えて、混ぜて、火からおろす。