北京で和食の薬膳レストラン?

2016.1.20

 今年のお正月、早々に北京からのお客様。
ことのはじまりは、昨年末にあった一本の中国語と英語で書かれたメール。

「北京で薬膳の考え方を取り入れた、和食のレストランを開きたいので、阪口さんに、薬膳のメニューコンサルティングをしてほしい。」

との内容でした。

昨年末に1回、漢方キッチンへ来訪。
そして、今回、スタジオでのコンサルティングのあと、「和食のダシと蕎麦」を味わってもらうべく、神田の藪そばへ。

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ちょうど、まだ松の内だったので、藪そばでは、神棚に特大の鏡餅と、全国ののれんわけした「藪」から届いたお供えの鏡餅が備えられていて、圧巻です。

お昼のオフィスワーカーに混じって、熱燗と板ワサで、楽しむ人もいて、なんとも和やかなムードです。


4人で、お酒と板ワサ練り味噌で、軽く乾杯しました。
「ざる蕎麦」、「鴨南蛮」、「山かけ」、「牡蠣そば」を注文し、分け合って味見。

「メニューのシンプルな美しさがいい」
「練り味噌は、どうして、こんなに風味がいいの?」
「ここの麺はそば粉は何割?」
と、興味津々の会話がつづきます。

中国人は山芋は、煮てたべるか、炒めて食べるのが普通なので、ヤマイモのすりおろしたものは、初めてだったようで、「卵白が入っているみたい」と、おもしろがっています。

お店からは、お年賀の黒文字をいただきました。
「お年賀」って日本らしい、習慣で、海外の方には、とても新鮮みたいです。

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お蕎麦と熱燗で、計画中の薬膳レストランの運営方法や内装やら、メニューやら、話がつきません。

「これが、100年の味ですね」
満足していただけだようです。

おいしい食べ物は万国共通です。
北京の薬膳レストランに、どんな形で蕎麦が生かせるか?

中国の方に、私が薬膳をお伝えするなんて、立場が逆って気もしないでもないんですが・・・。

でも、中国の方に、私の薬膳をおいしいと思っていただけるのか、チャレンジしがいがあります。
こんなチャンスをいただけて、わくわくです。

まだまだ、試行錯誤中ですが、また、進展がありましたら、お知らせしていきますね!





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薬膳料理家 阪口珠未の漢方キッチン
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