「わたし」軸で生きる

2019.1.28

今日は、娘の友達のママで、私の大切な友人でもある、ある女性を紹介します。

朴香樹(ぱくひゃんす)さん。

在日3世である彼女は、5年前にご主人の仕事の関係で、韓国へ。
小学2年生だった娘のお友達も一緒に韓国へ渡りました。

この冬、5年ぶりに東京へ戻ってくるというので、家族で会うことに。

彼女はとても有能で、韓国語、英語、日本語が堪能。

MBAも持っているスーパーな女性です。

やろうと思えば、どんなビッグプロジェクトにも関われる人ですが、

仕事は「自分が楽しいと思える仕事、関われて喜べる仕事だけをすることにしている」と言います。

その理由は、子供たち。

娘と同じ年の13歳の長女と9歳の次女との時間がとても大事だといいます。

9歳の子の読み聞かせを欠かさないという話をきいて

「忙しいのに、すごいね~。」という私に

「でも、すみさん、もう、りんちゃんに読み聞かせしてないでしょ?
うちだって上の子は読み聞かせしてあげようと思っても、自分で読むほうがいいっていうわ。
読み聞かせしてあげる時間なんて、1回通り過ぎたら、もう戻ってこないもの。」

私たちが大学生の頃、「キャリアウーマン」という言葉が流行って、男性と同じように働ける女性が新しいと言われました。

でも、男性と同じように仕事をして、目標を達成することはできても、
それを「成功と思えるかどうか」というと、みんながそうだとは限らない。

 私自身、家庭をもち、子供を育てる中で、「子どもが熱を出したから」と仕事のアポを変更してもらったり、出張に幼い娘を連れて行かせてもらったり、母親であることでサポートをしてもらえたことが、たくさんありました。

そして、そのような仕事の仕方ができることがありがたいし、そのような方たちと仕事ができること自体を幸せだとも感じます。

家庭の時間を大切にすれば、仕事の絶対時間は減るから、「自分が楽しいと感じる、喜べる仕事を選ばせてもらう。」ということになります。

でも、仕事である限り、イレギュラーなことは起こるし、徹夜に近くなったり、まとまった時間の集中が必要になることだってあります。

そんなとき、やはり「自分がやりたい仕事」なら、情熱と工夫で乗り切ることができるのだと思んです。

目標設定をして、その目標に到達するような仕事の仕方もいいけれど、

仕事のプロセスや子供との時間、家族や友人とのおしゃべり、すべて等価として、それ自体が目的となるような歩き方を今は選んで行きたい。

仕事に対する考え方っていろいろあっていいですものね。

香樹さんが「自分が楽しいと思える、関われることを喜べる仕事」は
素晴らしい仕事です。

韓国では、北朝鮮から逃げてくる人たちが後を絶たないといます。
そのような脱北者を支援する団体が韓国にはたくさんあるそうです。
彼女自身も北朝鮮にルーツを持つ人です。
その脱北者の人たちが韓国で自立していけるようなサポートをはじめ、彼らのインタビューを映像番組で放送することで、多くの人に事実を知らせ、そこからサポート活動を広げています。
こちらがその番組です。
https://youtu.be/BI-wgJ_
gBNI

最近は、彼女が司会を務める番組を見た日本の視聴者から、「韓国語だけでは、もったいないから、英語や日本語の字幕もつけてください。」とい多額の寄付があったそう。
彼女のコーディネート力と3か国語を操る能力が最大限に発揮されることになりました。

実は、彼女は5年前に韓国に戻ってから、ほどなくして、乳ガンを患いました。
そのときは、まだ子供たちも幼く、私には想像ができないほどの苦悩と恐怖があったと思います。

そして、5年後の今、彼女は言います。

「別に有名になりたいとか、お金を儲けたいとか、あんまり欲望はなくなっちゃったわ~。」と彼女は笑います。
でも「 自分の内側にある基準があって、その使命感にピピっと響く仕事だけをしたい」とも。

母親だからできる仕事
何パーセント増のような計測可能な、目標がないからこそできる仕事
彼女だからできる仕事

自分のペースで、自分の軸を持ってやり続けている。

尊敬し、そして応援したい人です。

良かったら見てください。

今、 奇特家からの、寄付で字幕プロジェクトチームが発足しているみたいです。

日本語字幕も、ほどなく見れるようになると期待しています。