2019.4.23
お声をかけていただいて、いくつかの会社で薬膳のコンサルティングをさせていただいています。
ほとんどのケースで、その会社のシェフやメニュー作成担当者と一緒に一から作ります。
よく言われるのが、「先生のレシピをまるごと提供してもらって、こちらではそれを作るだけにできませんか?」というリクエスト。
現場にしてみたら、既存の仕事だけでも大変なのに、メニューを新たに考えていくのは、負荷がかかります。
でも、そのリクエストにはお応えしないことにしています。
私のレシピを提供すれば、打ち合わせの時間も試作のための出張も必要ないし、手間もなくメニューを導入していただけるのですが、現場で、「向こう」と「こっち」の分断が生まれてしまうんです。
「先生のレシピ」だから、メニューをお客様のニーズに合わせて、アレンジしたり、さらにブラッシュアップの機会が減ってしまう。
せっかく薬膳を導入してもらうのなら、現場のスタッフにスキルや新しい知識を身につけていただき、さらに良いものを作れるようにしたいと思っています。
違う会社に所属していても、薬膳のプロジェクトにおいては、その企画を成功させるための同じチーム。
だから、メニュー企画のミーティング、試作、スタイリング、チラシでの掲載、顧客の選択率のフィードバックまでを、同じチームで確認していきます。
最近始まった配食会社さんでの薬膳メニュー提供。
関わるスタッフもその先にいるお客様も元気になっていただけるような企画にしていきたいです。