みかんの皮「陳皮」はココロのおくすり

2020.5.20

みなさまこんにちは!

薬膳セラピストの柳本綾子です。

緊急事態宣言が解除された県、引き続き今の状態が続く県とお住まいの都道府県によって環境が変わってきています。

少しだけ先が見えてきたような。そして希望が出てきたような感じがします。でも気を緩めずにしっかりと免疫力をアップして養生したいですね?

今回の記事のテーマについてはいろいろと相談をさせていただきました。漢方キッチンに寄せられるご相談も「ウツウツした気持ち」についてが多いそうです。
そこで今回も引き続きストレス対策、心の食養生について書かせていただきたいと思います。
最後には気分スッキリ!ストレス解消薬膳料理のレシピがついております。最後までご覧くださいませ!

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【1】みかんの皮「陳皮」はココロのおくすり。

【2】子供も大好き!気持ちスッキリ薬膳ガパオライス。

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【1】みかんの皮「陳皮」はココロのおくすり。
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多くの漢方薬に使われている「陳皮(ちんぴ)」という生薬があります。ストレスで乱れた心をサポートするお薬と言われています。これはなんと!おみかんの皮なのです。
正確には温州みかんの皮を乾燥させたもので寝かせれば寝かせるほど薬効が強くなると言われています。
ご自宅でも洗ったおみかんの皮を天日干しして、フードプロセッサーやミルで粉状にしたものが使えます。

陳皮は万人向けではありますが、特にイライラをぐっと我慢しがちな方。
「これぐらいなら大丈夫!」と、ストレスによる体調不良を見逃しがちな頑張り屋さんタイプの方には特にピッタリです。

ストレスが溜まると「脾」という消化器系の臓器がダメージを受けます。脾の働きが低くなると「ささいなことでクヨクヨ。ウツウツ。」思い悩むような気持ちになってきます。これが体が発信する最初のサインです。
みかんの皮「陳皮」は胃腸を温め、調子を整えることと、さわやかな香りで気を動かして体中に巡らせる力があるのです。

そして・・・・。

●ついついキレてしまう。

●不眠、眠りが浅い

●ストレスによる過食

●のどのつかえ。咳ばらい。

●みぞおちや両脇が張る。痛む。

●ガスやゲップがよく出る。

●生理前トラブル

の改善にも効果があるとされています。

また、最近では静岡大学や東北大学の研究でアルツハイマーの予防に効果があるという報告があります。

中国では古来から陳皮を薬としてよく使っていましたが、ここ5.6年ぐらいは「鬱気が晴れる」という理由から陳皮ブームがきているそうで「みかんの皮ビジネス」なるものが生まれています。

特に乾燥させたみかんの皮の中にプーアール茶を詰めた薬膳茶「柑普茶(ガンプゥチャ)」が流行っているそうです。アンチエイジングや免疫力アップ。ダイエットなどに効能があるプーアール茶と気を巡らせる陳皮との組み合わせはいかにも体によさそうですね?

日本でも陳皮の人気はたかまっているそうで、後からご紹介しますが日本のみかん農家さんも乾燥みかんの皮を作って販売されるようになりました。
国産だと気持ち的に安心するような気がします。

さて、薬膳が生活スタイルにしみこんでいる中国人はどのように陳皮を使っているかというと、圧倒的にお茶に入れているそう。

体がむくんで重だるかったり、胃腸の調子が悪い時などは、デトックスのために毎朝、白湯に陳皮を少し入れて飲みます。

お腹の張りが強い時は陳皮粥に。
そして風邪のひき始めや痰や咳がでてつらい時には、陳皮5グラムを1リットルのお湯で煎じて生姜と黒砂糖を入れて飲む。

乗り物酔いの時に10分から20分に1度少量を噛み砕いたりするそうです。

※陳皮は体を温める作用があります。のぼせのある方は少しづつ試してくださいね!

そして陳皮はなんといってもみかんですからビタミンCが豊富です。ビタミンCはストレスに対抗するホルモンを生成するときには大量に必要になってきます。ビタミンCを積極的にとることは身体とココロ両方の免疫力を高めることにつながるのですね?

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【2】子供も大好き!気持ちスッキリ薬膳ガパオライス。

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(2人前)

材料:

豚ひき肉 200グラム

バジル 10枚

玉ねぎ 2分の1個

パプリカ 2分の1個

蒸し黒豆(市販品) 30グラム

タケノコの水煮 50グラム

にんにくのみじん切り 1かけら (チューブにんにくでもOKです。)

卵2個

★ナンプラー 大さじ1
★醤油   小さじ1
★オイスターソース
★砂糖 小さじ2分の1

胡椒

胡麻油 大さじ1

みかんフレーク ひとつまみ

※本格的なピリッとした辛さがお好みの方は豆板醤小さじ2分の1を足してください。

『作り方』

1:タケノコと玉ねぎはみじん切りにする。パプリカは1センチぐらいの粗みじん切りにする。

2:フライパンにごま油を入れてにんにくを炒める。(お好みで豆板醤を追加する場合はここで)

3:にんにくの香りがたってきたら玉ねぎを軽くいため、次にひき肉とタケノコを炒め合わせる。

4:火がまわったらパプリカを入れる。

5:調味料を加えてざっくり混ぜてからバジル、黒豆を加えて軽く火を通す。最後にみかんフレークをふりかけてお皿にもったご飯の上に乗せる。
フライパンを軽くふき、油を少し入れてから目玉焼きをつくり盛り付ける。

お好みで飾り付けてできあがり!

◆愛媛県のみかん農家さん発信の「みかんフレーク」を漢方キッチンのオンラインショップで販売しています。オリジナルドレッシングに使ったりいつものお刺身にふりかけても!おかゆや雑炊に、ドリンクやスイーツにも!

さわやかな香りがお口いっぱいに広がりますよ!

詳細はこちらから⇒「薬店・漢方キッチン」

http://kanpokitchen.cart.fc2.com/ca3/30/p-r-s/

陳皮とならび、ハーブのバジルも不安感やゆううつな気持ちの緩和に役にたつ食材です。リラックス効果がありますのでぜひこれからの季節夏野菜とともに召し上がってくださいね。

 

まだまだ我慢の毎日が続きますが、体にやさしい食事とストレッチなどの軽い運動。そして少しの時間でもいいので楽しいことだけを考える「ご褒美タイム」を作ってみてくださいね。免疫力は前向きな気持ちと笑顔から生まれると思っています。みんなで頑張りましょう!