鯖寿司と酒粕汁で体をポカポカ、血液サラサラ

2021.12.28

今年も残すところあと数日となりました。

私はこの2年ぐらいをある女性のお宅に通っています。
丹波篠山で大きな料理旅館の娘さん。(といっても、今年88歳でいらっしゃいます)
港区白金の自宅で政治家や経済人のおもてなしをされていたという方です。

「珠未ちゃんと同じ兵庫の人だから、話も舌も合うかも。」と友人から紹介されました。

いちどお食事をいただいて、私も彼女の料理のファンになり、それ以来通って教えていただいています。

そして、教わった料理は、「鯖寿司」!

最初は、彼女が料亭で出されていた懐石をひととおり教わるつもりでした。
ところが、いちばん初めに教わった鯖寿司が奥が深く、季節や鯖の状態によって塩加減や〆る時間などが違う。
なかなか師匠のようにおいしい鯖寿司にたどり着きません。

それで、毎回友人と二人、丸の鯖をぶら下げて、お宅にお邪魔しては、2年間鯖寿司を作り続けています。


料理教室というと、「毎回新しい料理を習う」というのが普通ですよね。
でも、そうじゃないんだな~と新しい発見です。

鯖をさばくたびに、〆るたびに何かしら学ぶことがあって、それを毎回やっていると他の料理にも役立つ何かが育っている。

なんか、これって「薬膳の学び方」に似ているなと思います。

新しい情報をどんどん入れるという「知識」を習得する方法と違って、同じことを繰り返し学びながら、作ったり、考えたりすることで、自分なりの発見や気づきや腑に落ちる瞬間がある。

気づくと「以前の自分」と違う視点で見れるようになったり、作れるようになったりしている。


今、薬膳を学んでいて「なかなか身につかない」「理解できない」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

でも、理解できなくても続けていると、きっと「こういうことか」と思う瞬間があるはずです。

本当に人間って、ほっといても成長できるように神様が作ってくださっているのね~(。・ω・。)ノ♡


そんなわけで、私は来年も鯖寿司をマスターするべく通い続けようと思います。

そのうちしめ鯖の達人になれるかも(⌒∇⌒)



さて、昨夜はとても寒かったので、体を温めて、血液をサラサラにする料理を作りました。
鯖は薬膳では、温性の体を温める食材。そして、さらに「活血(かっけつ)」という血の流れを整えて、サラサラにする働きもあります。
含まれる不飽和脂肪酸が、血流を促進し、体の炎症を鎮めてくれるため、鯖を食べると頭痛やPMSがラクになるという人も。

ちなみに私もしめ鯖を食べると肩こりがラクになります(^^;

しめ鯖を作れないという方も、スーパーで売っているしめ鯖でも全然OK。
カラダを温める酒粕汁と合わせると日本の冬の美味を味わえます。

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1日1養生#14
体を温めて血液サラサラ
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今日の薬膳

◆しめ鯖寿司&新生姜とクコの甘酢漬け
◆根菜のきのこの酒粕汁
◆かぼちゃと小豆の生姜いとこ煮


年末年始も、忙しい時期ですが、カラダに気をつけてお過ごしくださいね。