目立たないけど、すごいカリフラワー

2012.11.2

 カリフラワー。私が小さいころには、よく冬になるとお店に並んでいた。クリスマスのサラダには必ずチキンと一緒に並べられて、白い花のようなカリフラワーが好きだった。
でも、最近、店頭のいい場所はブロッコリーにとられて、野菜コーナーの片隅に置かれている。
 
カリフラワーを作る人が減っているから、農家が作らなくなっているそう。
色が濃いブロッコリーのほうがいかにも栄養ありそうだもんね。
 カリフラワーは、「菜花(ツアイフア)」という。漢方では、強壮効果があり、免疫力を高め、がんのリスクを減らすといわれている。漢方では、食物が持つ「色」はメッセージのような役割をしていて、その食材が持つ薬効をあらわしていると考える。たとえば、赤の食材は、「心」に効き目があり、血流を改善する。
 白い食材は、「肺」の働きを高める。たとえば大根、蕪、レンコン、カリフラワー、百合根など、これはすべて肺の状態を改善する薬効をもつ。「肺」は、呼吸器としての働きだけでなく、体表の防衛力(漢方では衛気【えき】という)をコントロールしていて、免疫力と関係がある。

以前、肺の細胞種の女性のカウンセリングを受けたときに、肺の働きを高める白い野菜を中心に食事を替えてもらった。一冬を越したとき、握りこぶし大だった細胞種は直径3センチほどになっていた。
 そんなわけで、私は、秋冬の薬膳料理のメニューには、カリフラワーをよく使う。
10月の料理教室のメニューは、『イカとカリフラワーの蒸し物~花椒ソース~』
img121101.jpg
カリフラワーを小房にわけ、イカは刺身用のものを一口大にきる。皿に載せて、そのまま湯気のあがった蒸し器へ。蒸しあがったら、中国山椒をたっぷり入れた醤油ベースのたれをかけ、たっぷりの白髪葱を載せ、上から熱した油をかける。完成。
気取らない料理だけれど、カリフラワーの持つ力を感じてもらうには、ぴったり。
カリフラワーを食べる有志が増えるといいな~。
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