身近な植物でカラダを守る2

2011.3.18

 春になると黄色いかわいい花を咲かせるたんぽぽは、体の解毒効果に優れた漢方薬です、生薬の名前は「蒲公英(ホコウエイ)」と言います。
「清熱解毒」という薬に分類され、体の炎症を鎮め、抗菌効果をもつといわれます。
また、消化器系統にも、効き目があります。胃を強くし、肝臓の浄化、胆汁の分泌を良くします。
根っこは催乳作用があり、ローストしてお茶にします。
 ヨーロッパでは、野菜の1種としてよく食べられるようです。体に溜まった毒素を排出するために、春先にタンポポを食べる習慣もあるとか。フランス語でピサンリ。ルッコラのようにサラダに入れたり、つけあわせにします。
 私はよくかぼちゃとあわせてサンドイッチに挟んで楽しみます。
苦味があるので、ポーチドエッグやゆで卵と合わせると苦味が和らいで、おいしく食べられますよ。
さて、今日は、身近で薬効の高いたんぽぽをシンプルな料理方法で満喫します。
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できれば、犬のお散歩ルートから外れたところで、きれいなタンポポを探します。
スコップなどで、周りの土を掘って、根っこごと採取。持ち帰りましょう。
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作り方
① タンポポを根っこと葉に分けて、きれいに洗う
② 根は斜めに薄切りに、葉は2,3センチの長さに切る。にんにくをみじん切りにする
③ フライパンにごま油とにんにくを加えて弱火にかけ、香りが立ったら、たんぽぽの根を入れて炒める。
④ 続いて、葉を入れ、酒、塩を加えて炒める。
⑤ しんなりしたら、すりゴマを加えて火をとめる。
タンポポの香りとほろ苦さが、食欲をそそり、春を全身で感じる事ができますよ。