2014.9.4
『洋ナシと白きくらげの温かいデザート』
<材料(2人分)>
・洋ナシ 2個
・白きくらげ 5g
・クコ 大さじ1
・はちみつ 大さじ4
<作り方>
1)白きくらげは洗って水でもどす。洋ナシは上1/4ぐらいを
横に切り落とす。芯をティースプーンなどでくりぬく。
2)蒸し器に入る鉢に1の洋ナシを入れ、くりぬいた穴に
蜂蜜大さじ1を入れる。周りにもどした白きくらげとクコの実を
置き、残りの大さじ1の蜂蜜をかける。
3)アルミホイルをかぶせて、湯気の上がった蒸し器で30分蒸す。
4)蒸し器から出し、温かいうちに洋ナシの中身をくりぬきながら、
白きくらげ、クコ、蒸し汁を一緒に食べる。
※蒸すのに手間がかかる場合は、材料を小さめにカットして鍋に
入れ、柔らかくなるまで煮てもかまいません。多めに作って
冷蔵庫で保存し、食べるときに温めます。
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乾燥の激しい北京の秋、子どもたちがせきやのどの痛みを
訴えると、お母さんは子供を病院へ連れて行く前に、自宅で
ナシの芯をくりぬいて、蒸し器で蒸し、甘い薬膳のデザートを
作って食べさせます。
病院で出される抗生物質はよく効くけれど、お腹の調子が崩れたり、
風邪の予後が長引いたいりするので、できれば使いたくないと
言います。
のどの軽い炎症なら、これで大丈夫。甘くておいしいので、
子どもたちも喜んで食べてくれます。ナシは身近な果物ですが、
秋の薬膳には欠かせない食材でもあります。秋に起こりやすい
「乾燥」のトラブルから体を守ってくれます。
夏の終わりに感じ始める肌のかさつきを潤し、みずみずしい素肌を
保つので、女性の強い見方です。
もちろん、効き目は女性だけではありません。中国医学では
「皮膚」と「肺」はつながっていると考えます。皮膚のトラブルは
肺のトラブルとなって現れたり、逆になったりします。
風邪をひいて、肌がゾクゾクした後、鼻水や咳が出てくるのも、
皮膚と肺のつながりをあらわしています。
肌の乾燥を防ぎ、体内の水分を適度に補う働きのあるナシは、
肺の乾燥も防いで、呼吸器の病気を予防するのです。
私の夫も秋から冬は、よくにどの痛みやせきを起こすため、去年、
ナシを使って蜂蜜入りシロップを作り貯蔵しました。せきが
止まらなくなったある夜中、熱湯で割って飲んだところ、
効果テキメン! 10分後にはせきもおさまって、ぐっすり。
のどが乾燥しているなと思ったら、ナシをまず試してみてください。
レシピでは加熱調理に向く洋ナシを使っていますが、日本の
ナシでも効用は同じです。