2026.9.19
先日、友人からのお誘いで、中目黒にあるモザンビーク大使館に行きました。
2027年は「日・モザンビーク外交関係開設50周年」
これから、さまざまなイベントが催されるようです。
それに先立って、大使主催でモザンビークの伝統料理の食事会が開催されました。
恵比寿から歩いて15分ほどのところに、
「Nakameguro Ambassadors’Residence」という色々な国の大使館が入っているレジデンスがあり、その1区画がモザンビーク大使館。
セキュリティを抜けて案内されると広々としたお部屋に通されました。
「は~。中目黒にこんな場所があるんだ~。家賃高いんだろうな~」
と下世話なことを考えながらきょろきょろしていると、大使夫妻のご挨拶やモザンビーク共和国の紹介が始まりました。

地理の教科書でマダガスカルのアフリカ側の対岸の国……というくらいの知識しかありませんでした。
この会に先立って少し勉強をしました。
ポルトガル領であったことから、公用語はポルトガル語、食事もポルトガル料理の影響が強いとのことでした。
が、正直、私にとっては、まだまだ遠い国です。
そんな私が、なぜモザンビーク大使館に来たのかがわかりませんが(^^;
そして、いよいよ食事会。
今回のランチパーティでご用意くださったのは、30数種類に及ぶモザンビーク料理。

国から帯同しているシェフが作られたそうです。

メニューには、
・Rissóis de Camarão|エビのリソイス
・Dobrada|ドブラーダ(牛の胃袋の煮込み)
・Matapa com Caranguejo|カニ入りマタパ
・Couve com Amendoim|ケールとピーナッツ
・Xicoa em Caril de Coco|シコア(魚)のココナッツシチュー
・Bolo de Mandioca|キャッサバケーキ
聞いたことのないメニューが並びます。

現地から空輸で運ばれた食材には、海老や蟹などの魚介、ピーナッツ、ココナッツ、キャッサバ(タロイモ)などの食材の味が多用され、味がとても深いのが印象的でした。
インド洋に面した熱帯の国ならでは魚貝のおいしさです。





中でも、特に目を引いたのが「 Malambe|マランベジュース」
茶色にとろみのあるジュースで、ココナッツミルクで甘味が付けてあるのですが、ベースの味は梅のような風味もしておいしい!

材料を訊いてみると、「バオバブの実」をすりつぶしたジュースとのこと。
バオバブの木と言えば、「星の王子様」の中で出てきます。
物語の中で、バオバブは王子さまの小さな星(小惑星B612)にとっては、星を破壊してしまう力がある恐ろしい存在として描かれています。

そんなバオバブの実が食用になるのかと思うと不思議で、
大使に詳しく訊ねてみると以下のような答えでした。

バオバブの実は栄養価が高く、そのジュースは国民的な飲み物として、とてもポピュラー。
特に、アスリートやシニアは体力増強や回復食として食べる。
(*私の出川イングリッシュでは、このくらいの聞き取りが限界でした。。。。)
まさに、「モザンビークの薬膳ドリンク」です。
「私の中のモザンビーク」が急におもしろくなってきました。
「これ、日本で買えないんですか?」
「漢方キッチンでも紹介できないかな?」
と、大使に出川イングリッシュで質問攻めに。
しかし、残念ながら、これも国から空輸したとのこと。。。

料理はどれも洗練されています。
マリネした肉をグリルして辛味のあるソース(ペリペリソース)を添えるなどのポルトガル料理の要素。
スパイスとココナッツにキャッサバの葉でグリーンに色付けしたカレー風シチューの「マタバ」など。バスコ・ダ・ガマの発見したインド航路の中継地だったこともあり、インド料理に使う食材もかなり使われています
そして、それらの料理をオクラ、タロイモなどアフリカ食材で作り上げている。
多文化の要素を感じました。
日本でも城下町には古くからのおいしいお店が存在するように、人が行きかう文化の交差点では食の多様性が増し、料理が洗練されていくんですね。

今日のために、予習をしたものの、とても遠い国だったモザンビーク共和国が、食を体験することで、自分にとってリアルで身近な国になっていく。
「五感を通して体験する」ことは、その対象を理解するときには圧倒的な力を持っていると感じました。
・手つかずの自然とサバンナで動物を満喫できるナショナルパークがあり
・インド洋のコバルトブルーの海が見えるビーチがあり
・食事がおいしくて。
そして「バオバブの実」。。。。。
漢方キッチン主宰の「海外食文化リトリートツアー」の開催地は、現在、中国、台湾、ベトナム。
モザンピークで開催できたら、素敵ですね~。
妄想は尽きません。
いつか、みなさんとバオバブの実を食べてみたいものです。