2014.11.25
『山芋とホタテのステーキ』
<材料(2人分)>
・山芋 120g
・ホタテ(刺身用) 120g(6個)
・にんにく 1かけ
・オリーブオイル 小さじ2
タレ
・酒 大さじ1
・水 大さじ1
・みりん 小さじ1
・うすくち醤油 小さじ1/2
付け合せ
・カットわかめ 大さじ山盛り2杯(6g)
・切り干し大根 5g
・クコの実(あれば)
<作り方>
1)山芋は皮をむいて、厚さ1センチ程度の輪切りにする。
ホタテはさっと洗う。にんにくは薄切りにする。
2)フッ素加工のフライパンにオリーブオイル小さじ1を入れ、
山芋を並べて弱火で両面をじっくり焼く。
軽く塩こしょう(分量外)をふり、こんがり色がついたら
取り出す。
3)オリーブオイル小さじ2とにんにくを入れ、香りがたったら
ホタテを入れて、両面をさっと焼き、軽く塩こしょうをふり、
取り出す。
4)フライパンにタレの材料を加えて、煮立たせる。
5)ヤマイモにホタテを乗せ、4をかける。余ったタレは、
付け合せにおいておく
付け合せ
A) カットワカメを大さじ4の水で戻し、切り干し大根を
大さじ2の水で戻す。
B) 水気を絞って、絞り汁を5の余ったタレに合わせる。
C) ワカメ、切り干し大根、クコの実を混ぜあわせ、Bをかける。
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薬膳講習に20代後半女性の生徒さんがいます。
前月の講習のあと、1ヶ月ぶりにあった彼女の顔を見て、
思わず、「今日はすごくきれいね〜。どうしたの?」と
聞いてしまいました。
彼女は、「先生が薦めてくれたんですよ〜」と笑いながら、
山芋を毎日食べたことを教えてくれました。
彼女は、胃腸があまり丈夫でなく、体力もあまりない方。
疲れると胃がもたれたり、冷えたりする体でした。
調子が悪くなると肌も黄色っぽい感じにくすんでしまいます。
何を食べたら体調が良くなるかという彼女の質問に、
「毎日、ちょっとずつでいいから、山芋を食べてみて」と
答えたのです。
彼女は、毎日、5〜6センチ幅ぐらいの山芋を毎日、夕食時に
欠かさず食べたそうです。
しばらくすると、疲れが残らなくなり、いつも感じていた
胃もたれやおなかが冷える感じなどが消えていったと言います。
「以前に比べて、体も肌も調子がいいんです。」
肌のくすみが取れてツヤツヤになると、輝くばかりです。
山芋の効き目を話題に、その日の講習は盛り上がったのでした。
中国では山芋を干したものを「山薬(さんやく)」という
漢方薬として使います。胃腸の働きを整え、消化を高める効果が
高く、カラダの成長と老化をコントロールする臓器「腎」を強く
します。また、特にアンチエイジング効果の高い食材とされて
います。
日本でも、「山芋を食べると精がつく」として、疲労回復に
常食されてきました。すりおろした山芋に海苔をつけて、
うなぎに見立て、油とタレで炒り焼きにした「精進蒲焼き」は、
ウナギ並みの滋養効果があることで、肉を食べられない人にも
愛されてきました。
山芋に含まれるねばねばはムチンといわれるたんぱく質と
多糖類が結合した成分です。粘膜を保護して、丈夫にし、強い
保水作用で、肌をしっとりさせ、美肌効果もあります。
大人だけでなく、子どもにもおすすめ。温度変化の激しい
これからの時期に、基礎体力を高めて、粘膜を保護し、風邪を
ひきにくいカラダを作ります。子どもの場合は、生で食べると
かゆみがでる場合があるので、火を通すとかゆみが出にくく
なります。
効果は長いも、大和芋、自然薯と、ねばねばが強いほど、
滋養強壮効果も高くなりますが、アクも強くなるので、手が
かゆくなる人は気をつけてくださいね。
使い方はいろいろ。ビニール袋に入れてすりこぎでたたき、
ビニールの下を切って器に搾り出すだけで簡単とろろができます。
そのまま食べたり、片栗粉を混ぜて焼いて、お好み焼き風に
したりしてもおいしいです。
今回は、同じく腎を高めてアンチエイジング効果の高い、
ホタテの貝柱と一緒にさっと焼くだけの、簡単ステーキを
ご紹介します。
これからおいしくなる山芋、美肌に、体力増強にぜひ、
たくさん食べてくださいね。