蓮の生命力

2024.9.13

精進料理の専門家でもある今西清美先生が作る薬膳レシピはいつも精進料理のエッセンスが散りばめられていて、
素材の味の引き出し方に感心することが多いです。


精進料理は肉が使えないため、いろいろな野菜を使った工夫をするのですが、

その中でも旨味や歯ごたえのために「蓮根」と「ごぼう」の使う方法がすばらしいんですよね。

薬膳でも「蓮」は生命力にあふれた食材として、根、茎、葉、実のすべてが薬用食材として利用されます。

その生命力を証明するのが千葉県の「大賀ハス」のエピソードです。

1951年に千葉市の遺跡で泥炭の中から古代の蓮の実が「3粒」、発掘されました。
そして、発芽処理の行ったところ、なんとこの2000年前の蓮の実が発芽しました。

これが日本最古の蓮と言われる「大賀ハス」です。

この大賀ハスは現在日本の250カ所で育てられています。

そんな蓮の根である「蓮根」は薬膳でもさまざまな薬効がある食材。

例えば、
◆「生の蓮根や軽く加熱した蓮根」:体の余分な熱を冷やし、炎症を抑える働きがあり、喉の炎症や乾き、加齢による潤い不足を軽減する働きがあります。

◆「加熱した蓮根」:胃の機能を助け、消化吸収を促進。血をチャージし、虚弱体質や疲れやすい人に、滋養強壮の効果があります。

◆「生・加熱どちらも」:血の流れをスムーズにしながら、出血を止める効果があります。特にみんなが捨てる「節」の部分が薬効が強いのです。

ほかにも、精神安定効果、免疫力賦活など、さまざまな効果がある蓮根。

さらに蓮の実や蓮の葉のこともお伝えしようとすれば、お話は尽きません。

今回のレシピでは、精進料理らしい「蓮根」を使った薬膳レシピを紹介。

先日、一緒に試作をしましたが、シンプルな調理方法なのに、とても美味しかったです。


一緒に美味しく、体を整えましょう!

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◆蓮根のとろみでいただく~魚介の揚げだし蓮根団子~
◆血をチャージ~金針菜となつめの中華蒸し
◆きのこと甘栗の黒胡麻ご飯
◆シナモン香る~黒豆わらび餅~
◆血液サラサラ~赤い薬膳フラワーティ

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