2014.4.23
メカブ納豆のうら巻き
材料:4人分
米 1,5合
塩 小さじ1/2
みりん 大さじ1,5
酢 大さじ1
昆布5センチ程度の長さのもの 1枚
焼き海苔 3枚(半分に切る)
ひきわり納豆 2パック(90g)
刻みメカブ 90g
人参 60g
山芋 80g
ゴマ 適宜
作り方
- 酢飯を作る。米を洗って、塩、みりんを入れて、普通の水加減になるように、水を加えてつけておく。30分吸水させたら、炊飯する。
- 米が炊き上がったら、しゃもじを伝わせながら、酢をまんべんなくかけ、切るようにかき混ぜる。しばらくおいて冷ます。
- メカブ納豆のうら巻きを作る。山芋、人参は皮をむき、縦に5ミリ程度のスティック状に切る。人参は、蒸し器で柔らかくなるまで蒸す。
- 納豆、メカブはそれぞれ小さじ2の醤油〈分量外〉で味付けをして、まぜておく。
- まな板にアルミホイルを広げる。ラップを載せ、その上に海苔を置く。ご飯を全体に余白が無いように薄く広げる。ゴマを満遍なくふる。
6.ラップの上で、海苔とご飯を一緒にひっくり返して、海苔が表に来るようにする。
7.手前に山芋をおき、メカブ、納豆を載せ、はさむように人参を置く。
8.向こう側に余白を1センチぐらい残すように、手前からくるっと巻く、一度しっかり全体を押さえ、残りを巻き切って全体を軽く握って固める。
9.切るときは、ラップごと切ると、くずれずにきれいに切れる。
是非お試しください。
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以前、北京で留学していたとき、時々日本から中国の方へ贈り物をすることがありました。そのときとても喜ばれたのは、日本の海苔や昆布などの海藻でした。
中 国で養殖している昆布とは、味や風味が格段に違うといいます。中華の海藻料理は、戻した昆布と豚肉を炒めたものや海苔をとかしたスープ などの火を通したものが中心です。そのまま食べられるように作られた日本の海苔や出汁をとるための昆布は、さぞかし繊細で上品な味と感じたのだと思いま す。
薬膳では昆布は秦の始皇帝が遣わした使者が、不老長寿の薬とひとつとして、日本から持ち帰ったものと言われています。
昆布、海苔、わかめなどの海藻類は、すべて「しこりをやわらかくする」として、珍重されます。しこりとは、例えば、便通が悪くてとどこっている状態や、腫瘍やガンなどのできもののことを指します。
昔の薬膳のレシピなどを見ると昆布と海苔のスープなどをガンの治療に使ったりしています。また、腸の掃除をして、便秘を治すので、毎日食べることで自然にダイエットもできます。
栄養学的にみても、海藻は栄養の宝庫です。
表 面のぬるぬるはアルギン酸・フコイダン・カラギーナン等の水溶性食物繊維です。腸内でふくらんで有害物質を包み込んで排出すると言わ れ、抗癌作用もあるということで、注目されています。また、ストレスに強くなるマグネシウムやカルシウムも豊富。ママの美容のためにも、キッズの健康のた めにも、1日1食、食卓に乗せたい食材です。
ところが、ほかのママ友だちにきいてみると、海藻はめんどうくさいから、カットわかめぐらいしか使わないといいます。日本では手軽に手に入る健康食品なのに食べないのはもったいない!
そこでおすすめしたいのが、生のきざみメカブ。スーパーでもリーズナブルに売っているし、加熱しなくても食べられるので、とっても気楽に使えます。余ったものは冷凍すれば、長期保存もでき、残りをスープや味噌汁に入れれば、普段のスープがレベルアップします。
さて、そんなメカブも旬はこれからです。今回はひなまつりの巻き寿司を、メカブ、納豆、山芋という3つのねばねばを巻き込んで作ります。
巻 き寿司は巻くのに慣れがいりますが、写真のように「うら巻き」にすれば、初心者でも、キッチンに巻き簾がなくても上手に作れます。私の 料理講習でも、「巻き寿司ははじめて」という生徒さんも1本目から上手に巻けました。また、酢飯も合わせ酢を用意しないテクニックで時間を短縮します。
春は、冬の間に溜め込んだ体の中の毒素を排出する季節です。今年のひな祭りはカンタンでヘルシーな巻き寿司で、デトックスしませんか?