中国では、朝食には動物性の食材をほとんど食べないので、たんぱく源として
よく豆乳が出てきます。わが家でも牛乳の代わりに、豆乳を料理に使ったり、
おからをサラダにしたりと豆料理よく食卓に並びます。
欧米諸国に大豆が知られるようになったのは、1873年のウィーン万博で
中国と日本が出品してからと言われます。大豆のたんぱく質量を調べた
オーストリアの学者が、「畑の肉」と賞賛して以来、ヨーロッパでも
豆の加工品が食べられるようになり、今や大豆はヘルシーな食材として大ブームです。
薬膳では、大豆は胃腸の働きを健やかにし、体力をつける食材とされます。
また、大豆に含まれるイソフラボンなどのホルモン作用物質は植物性ホルモンと
呼ばれ、植物が自分の体を守るために生み出すホルモンの一種です。
これらの植物性ホルモンは、有害な影響のある環境ホルモンが体に入ってきたとき、
それらと拮抗して環境ホルモンの活性を奪い、悪影響を軽減させると言われています。
また、骨粗しょう症の予防、コレステロールを下げるなど、いい効果がたくさん
あります。
おからは豆のかすといっても、食物繊維やたんぱく質はたっぷり。
便秘ぎみの子どもさんや、お母さんには、自然にスムーズな便通をつけるので、
ぴったりです。